スポーツをしていると、どうしてもケガのリスクはつきものです。

特に歯や口の中は、ボールが当たったり接触プレーがあったりする場面では怪我をしやすいものです。

そのような事態を防ぐために有効なのがマウスガードです。

最近ではプロのアスリートだけでなく、部活動に励む学生や、趣味でスポーツを楽しむ大人まで、幅広い層でマウスガードの装着習慣が広がっています。

では、どのようなスポーツでマウスガードを使用すればよいのでしょうか？

今回は、スポーツ別にマウスガードの必要性をご紹介します。

■マウスガードとは？

・様々な効果がある

マウスガードは、主に上顎の歯列に装着する柔らかい樹脂製のマウスピースで、スポーツ時の衝撃から歯や口腔内、顎を守る役割を果たします。

衝撃を分散させることで、歯の破折などのダメージを減らします。

また、しっかりとフィットしたマウスガードは、歯を強く食いしばれることで、集中力の向上、パフォーマンスアップにもつながるといわれています。

■マウスガードをつけたほうがいいスポーツとは？

・ボクシング・ラグビーなどのコンタクトスポーツ

マウスガードが義務化されているのが、ボクシング、ラグビー、アメリカンフットボールなどのコンタクトスポーツです。

これらの競技では、選手同士の接触や顔への打撃が発生するため、歯の破折などのリスクが非常に高いです。

・サッカー・バスケットボール・バレーボールなどの接触の可能性があるスポーツ

サッカーやバスケットボール、バレーボールなどでは、意図的な接触は少ないものの、プレー中の偶発的な接触や転倒、肘やボールが顔に当たることなどがあります。

このようなスポーツは着用義務ではなく、着用を推奨という形がとられています。

・野球・ソフトボールなど高速でボールが飛ぶスポーツ

野球やソフトボール、ホッケーなどでは、高速で飛んでくるボールが顔に当たる危険性があります。

ヘルメットやフェイスガードである程度守ることはできますが、打球がバウンドして顔面を直撃する事故も珍しくありません。

とっさの場面では完全に防げないこともあるため、特に小中学生など成長途中の歯を守るためにもマウスガードの使用が推奨されます。

・スケートボード・スノーボードなどアクション系スポーツ

ジャンプやトリックを行うアクション系スポーツでは、転倒によって顔を打つリスクが高いです。

これらのスポーツでも、あらかじめマウスガードで備えておくことが大切です。

・剣道・柔道・相撲など武道系スポーツ

柔道や剣道では、体のぶつかり合いや顔面への打撃を避けられない場面が多くあります。

歯を食いしばる機会も多く、歯にかかる負担も大きいため、マウスガードを使用し歯を保護しましょう。

■市販のマウスガードと歯科医院で作るマウスガードの違い

・歯科医院で作るのがおすすめ

市販のマウスガードは、熱で柔らかくして自分の歯型に合わせるタイプもありますが、フィット感や耐久性に欠けることが多く、スポーツ中に外れたり、逆にケガの原因になってしまうこともあります。

歯科医院で作製する患者様一人ひとりに合わせたマウスガードは、フィット感が良く、呼吸や会話がしやすく、長時間の使用でも違和感が少ないのが特長です。

また、衝撃吸収性も高く、スポーツ中の動きにも対応できるため、より安心してプレーに集中できます。

■マウスガードは何歳から作れる？

基本的にはスポーツを始めたタイミングで作るのがいいですが、すべての永久歯が生えそろった12歳以降に作るという方もいらっしゃいます。

行っているスポーツの種類や口腔内の状態に応じて作製するのが一般的ですので、気になる場合は歯科医院に相談してみてください。

■まとめ

マウスガードは、さまざまなスポーツにおいて歯や口のケガを予防するための大切な道具です。

スポーツの種類や年齢に関係なく、口腔内の健康を守るためには、自分に合ったマウスガードを用意しておくことが重要です。

ママとこどものはいしゃさんグループでは、スポーツを楽しむお子さまや大人の方に向けて、マウスガードの作製や使用方法のアドバイスを行っています。

歯を守りながらスポーツを思いきり楽しみたい、こどもの歯をしっかり守ってあげたいとお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。

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