「ことばがうまく話せない?」 歯科で知っておきたい構音障害3タイプとサポートの視点
- 歯科トピックス
監修歯科医師
社本 光央 先生


ことばの発音、気になりませんか?
「さかな」が「たかな」になる、「りんご」が「いんご」になる——最初はかわいらしく聞こえても、年齢が上がってくると「このままで大丈夫かな?」と心配される親御さんも多いのではないでしょうか。
お子さんの発音の悩み、その背景には「構音障害(こうおんしょうがい)」ということばの発達の課題があるかもしれません。
一般歯科医院で注目する構音障害には3つのタイプがあります。
構音障害は、おもに以下の3つのパターンに分けて考えられます:
1. 置換(ちかん)型:本来の音を別の音に言いかえてしまう。
例)「さかな」が「たかな」、「しんぶん」が「ちんぶん」
2. 省略(しょうりゃく)型:言いにくい音を飛ばしてしまう。
例)「ラッパ」が「アッパ」、「りんご」が「いんご」
3. 歪み(ゆがみ)型:音が不明瞭・不正確で、似ているが正しくない音になる。
例)「さ行」が舌足らずに聞こえる、「か行」が鼻に抜けるような音になる
STは、以下のような音に対するトレーニング(テクニカルな支援)を行います:
- 正しい音の聞き分け・発音方法の提示
- 舌や口の動かし方の細かな指導
- 音声模倣や音素強化訓練など
しかし、「正しい音の出し方」を理解しても、それを支える身体の動きが整っていないと、改善は難しくなります。
私たち歯科医師は、構音を支える「動かせる口」を育てる専門家です。
特に構音に関わる以下のような要素に対してアプローチが可能です:
- 歯列と構音の関係
- 舌小帯・口唇小帯
- 口腔筋機能療法(MFT)
- 鼻呼吸の獲得
STが“音の操作”を指導するのに対して、歯科では“動く環境”を整えるサポートができます。
構音障害は「気づきにくく、相談しづらい」テーマでもあります。
ですが、6歳ごろまでには音の発達はほぼ完成するとされており、改善のゴールを見据えるなら、早めの対応が大切です。
構音障害は「ことばのクセ」ではなく、「育ちの課題」。歯科だからこそ見つけられる
ヒントがあります。
「もしかして?」と思ったら、まずは気軽にご相談ください。
「さかな」が「たかな」になる、「りんご」が「いんご」になる——最初はかわいらしく聞こえても、年齢が上がってくると「このままで大丈夫かな?」と心配される親御さんも多いのではないでしょうか。
お子さんの発音の悩み、その背景には「構音障害(こうおんしょうがい)」ということばの発達の課題があるかもしれません。
一般歯科医院で注目する構音障害には3つのタイプがあります。
構音障害は、おもに以下の3つのパターンに分けて考えられます:
1. 置換(ちかん)型:本来の音を別の音に言いかえてしまう。
例)「さかな」が「たかな」、「しんぶん」が「ちんぶん」
2. 省略(しょうりゃく)型:言いにくい音を飛ばしてしまう。
例)「ラッパ」が「アッパ」、「りんご」が「いんご」
3. 歪み(ゆがみ)型:音が不明瞭・不正確で、似ているが正しくない音になる。
例)「さ行」が舌足らずに聞こえる、「か行」が鼻に抜けるような音になる
ST(言語聴覚士)の役割は「テクニカルトレーニング」
STは、以下のような音に対するトレーニング(テクニカルな支援)を行います:
- 正しい音の聞き分け・発音方法の提示
- 舌や口の動かし方の細かな指導
- 音声模倣や音素強化訓練など
しかし、「正しい音の出し方」を理解しても、それを支える身体の動きが整っていないと、改善は難しくなります。
歯科でできるのは「フィジカルトレーニング」
私たち歯科医師は、構音を支える「動かせる口」を育てる専門家です。
特に構音に関わる以下のような要素に対してアプローチが可能です:
- 歯列と構音の関係
- 舌小帯・口唇小帯
- 口腔筋機能療法(MFT)
- 鼻呼吸の獲得
STが“音の操作”を指導するのに対して、歯科では“動く環境”を整えるサポートができます。
歯科とSTが手を取り合うことの大切さ
構音障害は「気づきにくく、相談しづらい」テーマでもあります。
ですが、6歳ごろまでには音の発達はほぼ完成するとされており、改善のゴールを見据えるなら、早めの対応が大切です。
最後に:ことばは「自信」につながる
構音障害は「ことばのクセ」ではなく、「育ちの課題」。歯科だからこそ見つけられる
ヒントがあります。
「もしかして?」と思ったら、まずは気軽にご相談ください。