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知ってる?それぞれの補綴物の寿命

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知ってる?それぞれの補綴物の寿命

歯を失った時や、虫歯や外傷で歯の形を補う必要が出たときに使用されるのが修復物や補綴物です。

詰め物や被せ物、入れ歯、ブリッジ、インプラントといったさまざまな種類があり、それぞれに寿命や特徴が異なります。

治療が終わった後も、どのくらい持つのか気になる方は多いのではないでしょうか?

補綴物の寿命を知っておくことは、将来のメンテナンスや治療計画を立てる上で大切です。

今回は、各補綴物の特徴と寿命、そして長く快適に使うためのポイントをご紹介します。


■ 補綴物の種類と平均寿命

・詰め物(インレー)

隣接面に渡る歯や部分的な歯の欠けなどに使われる詰め物で、比較的簡単に治療ができる方法です。

使用される素材には、パラジウムや金、セラミック、ハイブリッドレジンなどがあり、それぞれ耐久性や審美性に違いがあります。

寿命は平均して5年〜10年程度とされており、歯ぎしりや噛み合わせの強さ、口腔内の清掃状態などによっても大きく左右されます。


・被せ物(クラウン)

歯の大部分が失われた場合や、神経を取った後などに使われるクラウンは、歯の形や噛み合わせを回復する治療法です。

素材はセラミック、ジルコニア、メタルボンド、金属などがあります。

クラウンの寿命は素材によって大きく違い、金属のものは5年〜7年程度、セラミックのものは15年程度持つものもあります。

ただ、オールセラミックは割れや欠けが起こることもあるため、強い力のかかる部位では注意が必要です。


・ブリッジ

失った歯の両隣を支えにして人工歯を装着する方法がブリッジです。

固定式で違和感が少ない点がメリットですが、支えとなる歯に負担がかかるため、寿命にも影響します。

平均的な寿命は7年〜8年程度といわれていますが、補綴物そのものでなく、土台の歯の状態が悪くなると早い段階で再製作が必要になります。


・入れ歯

主に複数本の歯を失った時に使われる入れ歯は、金属の掛け金で固定する部分入れ歯や、全ての歯を補う総入れ歯があります。

近年では、見た目の自然なノンクラスプデンチャーも人気です。

保険診療で作る入れ歯の寿命は5年〜7年程度が目安で、自費診療総入れ歯は10年〜20年持つこともあるといわれていますが、使っているうちに歯肉がやせて合わなくなったり、破損することもあるため、定期的な調整が必要です。


・インプラント

顎の骨に人工の歯根を埋め込み、その上に人工歯を装着するのがインプラントです。

適切なケアを続ければ、10年〜15年、あるいは20年以上持つこともありますが、歯周病や喫煙などの生活習慣によっては寿命が短くなることもあります。


■ 補綴物を長く使うためのポイント

・日々の歯みがきとセルフケア

補綴物の寿命を延ばすには、毎日の丁寧なセルフケアが欠かせません。

歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロスを使って、補綴物のすき間や周囲をしっかりと清掃することが大切です。


・定期的なメンテナンスとチェック

補綴物は入れて終わりではありません。

3ヵ月に一度は歯科医院でチェックを受け、噛み合わせの状態などを確認してもらいましょう。

早めの調整を行えば、長く使い続けることができます。


・食生活にも注意を

硬いものや粘着性のあるものを頻繁に食べると、補綴物に負担がかかって、割れや外れの原因になります。できるだけ歯や補綴物にやさしい食べ方を心がけましょう。


■ まとめ

補綴物にはそれぞれ寿命があり、しっかりとケアをすることで長く使うことが可能です。

どの補綴物を選ぶにしても、入れた後の管理が大切になります。


ママとこどものはいしゃさんグループでは、補綴治療のご相談からアフターケアまで丁寧にサポートしています。

歯の健康を守り、いつまでも快適に過ごしたい方は、どうぞお気軽にご相談ください。

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