親知らずは、10代後半から20代前半にかけて奥歯の一番奥に生えてくる歯で、第三大臼歯とも呼ばれます。

しかし、すべての人に生えるわけではなく、生えてもトラブルなく済む人もいれば、抜歯が必要になる人もいます。

実はこの「親知らずを抜くべきかどうか」は生え方によって大きく変わるのです。

この記事では、親知らずを抜くタイミングや判断基準について、わかりやすく解説します。

■親知らずとはどんな歯？

・親知らずの特徴

親知らずは、永久歯の中で最後に生えてくる歯です。

通常、上下左右の奥に1本ずつ、計4本ありますが、もともと歯のもとである歯胚がない人もいます。

また、現代人は顎が小さくなってきているため、親知らずがまっすぐに生えるスペースが不足していることが多く、その結果、さまざまなトラブルを引き起こしやすい歯でもあります。

・親知らずに起こりやすい問題

親知らずがきれいに生えていれば問題ないのですが、斜めに生えたり、歯肉に一部が埋まっていたりすると、むし歯、歯周炎、腫れ、痛み、口臭など、さまざまな症状の原因となりうるため、注意が必要です。

■親知らずを抜くべきタイミングはいつ？

・一般的な抜歯のタイミング：10代後半～20代前半

親知らずを抜くなら10代後半から20代前半が良いでしょう。

特に、まだ歯の根が完全に成長しきっていないうちに抜くことで、手術後の腫れや痛みも軽くなる可能性があります。

もし曲がって生えてきたら、すぐに抜歯の相談をするくらいのスピード感で検討できればベストです。

■生え方によって変わる判断基準

・まっすぐ生えている場合

上下の親知らずがまっすぐ生え、噛み合わせにも問題がなく、セルフケアも十分できている場合は、無理に抜く必要はありません。

将来の予備の歯として残しておくこともあります。

・斜め・横向きに生えている場合

親知らずが斜めや横向きに生えている場合、隣の歯を圧迫したり、虫歯になりやすかったりするため、基本的に抜歯になります。

特に、第二大臼歯を傷つけてしまうリスクが高いため、早めの対応が重要です。

・一部だけ歯肉から出ている場合（半埋伏歯）

歯の一部だけが露出している半埋伏の親知らずは、歯肉と歯の隙間に汚れがたまりやすく、炎症を起こしやすいです。

このような場合も、繰り返す腫れや痛みの原因となるため、抜歯が必要になります。

■痛みやトラブルがあるなら早めに歯科相談を

・繰り返す腫れや痛みは注意サイン

親知らず周辺の歯肉が腫れる、痛む、違和感がある、食事で噛みにくいなどの症状があれば、早めに歯科医院で診察を受けましょう。

我慢して放置すると、炎症が広がったり、膿がたまったりすることもあります。

・レントゲンで正確な判断を

親知らずの生え方は、肉眼だけでは判断できないことが多いため、レントゲン撮影を行って歯の向きや根の状態、周囲の骨や神経との位置関係を確認します。その上で、抜歯が必要かどうかを総合的に判断します。

■まとめ

親知らずは、まっすぐ生えていて問題がなければ抜く必要はありませんが、多くの場合、何らかのリスクを抱えています。

特に、横向きや半埋伏などの場合は、将来的なトラブルを避けるためにも早期の抜歯がすすめられます。

年齢的には10代後半〜20代前半頃、生えてきてすぐが良いタイミングとされているため、「親知らずが生えてきたかも？」と思ったら、まずは歯科医院での診察を受けましょう。

ママとこどものはいしゃさんでは、親知らずに関する診断や抜歯のご相談も受け付けております。

違和感がある方や、抜くかどうか迷っている方は、お気軽にご相談ください。

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