実はやってるかも?やりがちだけどNGな歯みがき習慣3選
- 歯科トピックス

毎日きちんと歯みがきをしているつもりでも、実は歯や歯肉に負担をかけているやりがちなNG習慣があるのをご存じでしょうか?
歯みがきの方法を間違えると、口腔内のトラブルを招く原因にもなります。
特に小さい頃からの習慣が大人になってもそのまま続いている場合は注意が必要です。
今回は、知らず知らずのうちにやってしまいがちなNGな歯みがき習慣を3つご紹介し、それぞれの正しい対処法について解説します。
今の習慣を見直すきっかけにしてみてください。
■ゴシゴシみがいている
・歯や歯肉が傷つく原因に
歯をしっかりきれいにしたいという思いから、ついつい力強くゴシゴシとみがいてしまう方は多いようです。
しかし、これは歯の表面を削ったり、歯肉を傷つけたりする原因になります。
特に硬めの歯ブラシを使っている場合、長年続けることでくさび状欠損と呼ばれる歯の根元の削れや、歯肉が下がる歯肉退縮を引き起こすこともあります。
ひどい場合には知覚過敏になり、冷たいものがしみるようになることもあるので注意しましょう。
・正しいブラッシング圧とは?
目安としては、歯ブラシの毛先が広がらない程度の力、約100〜200gの圧が理想です。
これはキッチンスケールの上に歯ブラシを当てたときに針がほんの少し動くくらいの力です。
やさしく小刻みに動かすよう心がけましょう。
電動歯ブラシを使う場合も同様で、機械の振動を活かして軽いタッチで磨くことが大切です。
■長時間みがいている=よいことではない
・だらだらみがきは逆効果
一見すると、歯みがき時間が長いほどよさそうに感じられるかもしれません。
しかし、だらだらと長時間みがいていると、毛先が歯に正しく当たらなかったり、疲れて力が入りすぎてしまったりといったケースもあります。
さらに、磨きすぎによる歯や歯肉へのダメージが蓄積するリスクもあります。
・時間よりも質を意識
大切なのは「どれだけ丁寧に汚れを落とせているか」です。
1回あたりの目安は3分程度、歯ブラシを当てる角度(45度)や、歯と歯肉の境目・歯の裏側など、汚れがたまりやすい場所にしっかりアプローチすることが重要です。
歯みがきの質を上げるために、鏡を見ながら磨くのもおすすめです。
また、歯ブラシだけで落としきれない汚れにはデンタルフロスや歯間ブラシを併用するとより効果的です。
■自分の口に合っていない歯ブラシを使っている
・なんとなく選んでいませんか?
ドラッグストアなどに行くと、さまざまな種類の歯ブラシが並んでいて、どれを選べばよいのか迷ってしまうこともあるでしょう。
しかし、口の大きさや歯並び、歯肉の状態などは人それぞれ異なるため、自分に合った歯ブラシを使うことが大切です。
・歯科医院でのアドバイスがおすすめ
たとえば、口が小さい方にはコンパクトヘッドの歯ブラシ、歯肉が傷つきやすい方にはやわらかめの毛先、矯正中の方には専用の歯ブラシが必要になる場合もあります。
自分に合った歯ブラシを見つけるには、かかりつけの歯科医院でアドバイスを受けるのが一番良いです。
定期検診の際に相談してみるのもよいでしょう。
歯ブラシだけでなく、歯みがき粉の成分や量についても確認すると、より良いケアにつながります。
■まとめ
毎日の歯みがきは、口腔の健康を守る上で欠かせない基本のケアです。
しかし、間違ったやり方を続けていると、むし歯や歯周病のリスクが高まるだけでなく、せっかくの努力が台無しになってしまうこともあります。
今回ご紹介した3つのNG習慣「力を入れすぎてみがく」「だらだら長くみがく」「自分に合わない歯ブラシを使う」は、どれも無意識のうちにやってしまいがちなものです。
正しい知識を身につけて、より効果のある歯みがき習慣に変えていきましょう。
ママとこどものはいしゃさんグループでは、正しい歯みがき方法やご自宅でのケアに関するアドバイスも行っています。歯医者が苦手な方や痛みに敏感な方も、どうぞお気軽にご相談ください。
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